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映画『湯を沸かすほどの熱い愛』の基本情報

映画名:湯を沸かすほどの熱い愛
公開日:2016年10月29日
上映時間:125分
監督・脚本:中野量太
主題歌:きのこ帝国『愛のゆくえ』
出演者:宮沢りえ、杉咲花、伊東蒼、駿河太郎、松坂桃李、オダギリジョーなど

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』とは?

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』は、宮沢りえさんを主演に迎え、「死にゆく母と残される家族が紡ぎ出す愛」というを題材として制作された原作なし、オリジナルの作品です。

第40回日本アカデミー賞6部門受賞
第41回報知映画賞
第31回高崎映画祭
第26回日本映画批評家大賞

を受賞しました。

『湯を沸かすほどの熱い愛』の予告動画

『湯を沸かすほどの熱い愛』の主題歌はきのこ帝国『愛のゆくえ』

『湯を沸かすほどの熱い愛』のキャスト・出演者

幸野双葉 (演:宮沢りえ)


宮沢りえ(ミヤザワリエ)

生年月日:1973年4月6日 (44歳)
出身地:東京都練馬区
身長:167 cm

受賞歴:ブルーリボン賞 助演女優賞

女優、ファッションモデル、歌手

身長167cm、血液型はB型

エムツー企画所属

日本人の母親と、オランダ人の父親を持つハーフ

幸野双葉 (演:宮沢りえ)の役

パートで娘を育てる幸野家の母親。

末期ガンで余命宣告を受けてしまうが、それをきっかけに生きているうちに「絶対にやっておくべきこと」を遂行していく。

幸野安澄(演:杉咲花)


杉咲花(スギサキハナ)

生年月日:1997年10月2日 (20歳)
出身地:東京都
身長:153 cm
研音所属
旧芸名・梶浦 花。

幸野安澄(演:杉咲花)の役

双葉の娘。

学校でいじめられており、内気で引きこもり寸前。
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杉咲花の演技力

幸野一浩(演:オダギリジョー)

生年月日:1976年2月16日 (41歳)
出身地:岡山県津山市
配偶者:香椎由宇 (2008年〜)
身長:176 cm

学歴:カリフォルニア州立大学フレズノ校

本名、小田切 譲
鈍牛倶楽部所属

妻は女優・香椎由宇。血液型はO型。

幸野一浩(演:オダギリジョー)の役

幸野家の父親。

1年前まで銭湯を営んでいたが、突然妻と娘をおいていなくなってしまった。

向井拓海(演:松坂桃李)

旅先で双葉と出会う青年。

双葉と出会ったことをきっかけに、自身の人生を見つめ直していく。
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不能犯 松坂桃李

松坂桃李の演技力

片瀬鮎子(演:伊東蒼)

酒巻君江(演:篠原ゆき子)

篠原ゆき子(シノハラユキコ)

生年月日:1981年1月21日 (36歳)
出身地:神奈川県
身長:161 cm
映画:共喰い、湯を沸かすほどの熱い愛
本名および旧芸名、篠原 友希子
テアトル・ド・ポッシュ所属
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コウノドリ第5話に出演

滝本(演:駿河太郎)

駿河太郎(スルガタロウ)

生年月日:1978年6月5日 (39歳)
出身地:兵庫県西宮市
身長:174 cm
血液型O型
ステッカー所属

父親 笑福亭鶴瓶

映画「湯を沸かすほどの熱い愛」あらすじ・ネタバレ

いじめに耐えながら笑って見せる安澄

ある街の古びた風呂屋、店主である父親が妻と娘を置いてどこかへ行ってしまった。

妻一人では、銭湯を沸かすこともできず、店は休業中、パートで家庭を支える双葉。

最初のシーンでは、娘の下着を干すシーンがあるのだけど、こういう洗濯のシーンっで下着を干すシーンは珍しいなと思ったら、これがあることの伏線になっていた。

真っ白なスポーツブラとそれに合わせたパンツ。

高校生の女の子にしては少し、色気がないのかなという感じだけどね。

母親・双葉(宮沢りえ)は、片親でも娘・安澄(杉咲花)にいろいろ口うるさいけど、どこの家庭でも見る朝の風景。

少し違っているのは、双葉の作る味噌汁の味が安定しない事、これもこの先の伏線になっている。

安澄は、制服に着替えた後、お腹痛い、頭痛いと言って学校を休みたがる、双葉はその理由に気が付いているが、安澄を学校へ送り出す。

ハンカチを忘れた安澄、母親のハンカチを借りて学校へ、教室に入ってきた女子生徒たち、安澄は、ハンカチに守ってもらうようにそれに顔を乗せて突っ伏す。

安澄の机を蹴りながら自分たちの席に着くその女子たち、安澄は彼女たち3人からのいじめにあっているようだった。

美術の時間も、実物並みにキレイにかけたリンゴの絵が、先生に褒められるが、授業が終わると、3人が安澄の絵を見に来る。

そして書き方を教えてと言いながら、安澄の絵の具を全部出してしまう。

杉咲花さんは、ドラマ夜行観覧車でもいじめを受ける役を演じているが、どちらも哀しい中に悔しさをにじませる演技がとてもうまく表現できる女優だと思う。

今回も絵の具を全部出される前に奪い取ろうとして、相手のスカートを汚したことで、もっとひどい報復を受けてしまう。

けれど教師には言えず、保健室で、自分で自分の服や髪を汚したと言う。

駆けつけた母に見せる顔、唇をかみしめて、でも笑おうとするその顔に胸が詰まる。

双葉は、色とりどりに汚された制服のその中で一番好きな色はと聞く。

水色と答える安澄、双葉は「お母ちゃんは、断然赤が好き、情熱の赤い色」この赤も後々の伏線になっている。

安澄がいじめにあっているのはわかっていて、明日も学校に行こうと帰りながら言う双葉。

問題が解決しないままでいいのかな、そう思うのだけど。

この日の朝、自転車の後ろに乗る?と聞かれて恥ずかしいから嫌だと答えた安澄だったが、いじめで心が弱っている帰り道は、母の背中にギュッと手を回して自転車の後ろに乗る。

回した手をぎゅっと上から握る双葉に、安澄はやっと涙を流す。

双葉が倒れて癌で余命3ヶ月と宣告される

明日も学校へ行けるよう、夜遅くまで、日付が変わっても、汚れた制服のケアをする双葉。

そんな疲れが出たのかと、思うようなタイミングで、双葉はパート先のパン屋で倒れてしまう。

めまいに味覚異常、実は更年期障害にもこんな症状がみられる人もいるので、もしかしたら双葉もそのくらいのものと考えていたのかもしれない。

しかし、検査の結果は、ステージ4の末期がんと言いにくそうに医師は双葉に伝える。

この時の驚きを宮沢りえは目の動きだけで表現している。

たぶん、こんな宣告を受けたら、あんな風に目が動くんじゃないかって、そんな風に思うすごい演技だと思う。

そしてくちびるをかみしめる。

学校でいじめにあって、母親が来た時に安澄が見せたあの一瞬の顔のように。

誰にも泣き顔を見せないように、休業中の風呂屋の湯船の中でひざを抱えて、一人で泣く双葉、自分の為の涙はここで絞り出したようにも感じるこの先の双葉の生きざま。

8時になっても戻ってこない母親に、電話をする安澄。

なかなか言葉が出てこない双葉だったが、安澄のために超特急で帰って美味しいカレーを作ると、元気を装ってみせる。

一人残されてしまう安澄のことを考えて、双葉は探偵・滝本(駿河太郎)に依頼して父親・一浩(オダギリジョー)の行方を探し出してもらった。

探偵はかなり若い女性と暮らしているって言っているけど、その服は子供だよね。

滝本は、父子家庭の探偵、娘の真由を連れて依頼人に会う事も多いようだ。

真由の母親は出産時の脳溢血で、そのまま帰らぬ人になった。

天国にいるから逢えないママ、天国からはこっちが見えているという双葉に行った事あるのかと聞く、真由。

行ったことないけど行きたいなと思っている、普通の人が言ったら笑って過ごせるけど、今の双葉の言葉としてとらえるととても重い。

二人暮らしから四人暮らしへ、そして銭湯も再開

双葉の家には、毎年静岡県沼津市の酒巻君江(篠原ゆき子)からカニが送られてくる。

お礼状を書くのは、毎年安澄の役目、なんで自分がと言いつつお礼状を書く安澄。

カニを食べ終わった頃、双葉は安澄に、安澄が好きだと言った水色のブラとパンティのセットを渡す。

大事な時に、ちゃんとした下着をつけてないと恥ずかしいよ。

双葉は、どういう意味でこういったのか、いわゆる恋の勝負下着という意味だったのか、それとも。

双葉は、滝本に探してもらった夫・一浩のアパートを訪ねる。

ヒモのような生活をしている一浩、会うなり彼のもっていたオタマで頭を殴る、流血する一浩、せめて丸い方で殴ってくれという。

殴られるだけのことをしたと自覚はしているようだ。

一浩の治療をした後、双葉は自分の余命のことを彼に告げる、一人になってしまう安澄の為だろうと思う。

その頃、安澄は、街角で道を聞いている手話の女性と聞かれて困っている女性を見かける。

安澄は、その女性の手話がわかるようで、通訳をする。

家に帰ると、誕生日に食べるしゃぶしゃぶが用意されている。

不審に思っていると、のんきに「ただいま」と言って父が帰ってくる、小学生の女の子と一緒に。

突然、9歳の妹が出来た安澄。

子供が出来たのは11年前から、一浩が通っていたそういうお店で遊んでいた女性と関係を持った時に出来たらしいそれが、鮎子(伊東蒼)。

一浩がその存在を知ったのは、去年困っていたらしい鮎子の母に一緒に暮らしてほしいと言われて、そのまま双葉と安澄を置いて出て行ってしまった。

一浩に鮎子を預けたまま、今度は鮎子の母親が消えてしまったらしい。

本当に一浩の子供かも疑わしい鮎子だが、とりあえず、四人は家族として、銭湯の再開の為に頑張ることになった。

みんなでする風呂掃除、9歳の鮎子も湯桶を丁寧に洗っている。

銭湯再開のビラを配る鮎子、すごくマメでいい子。

久しぶりに再会したのに、幸の湯はにぎわっている。

家に風呂があっても広い銭湯に入りたい人は多いみたい。

鮎子は、まだ遠慮があるのか、双葉の近くにいるが、甘えることはない。

そして安澄は、店が再開できたのはいいけど、何もなかったような顔で帰ってきた一浩にムカついていると一浩にいう。

手の震えで、食器を割ってしまう双葉、一浩は、双葉を連れて病院に行くが、あとは緩和ケアしかないと言われ、別の病院を探さないかと言うが。

東京の大きな病院ならという一浩に、双葉は「少しの延命の為に自分の生きる意味を見失うのは嫌だ、どうしてもやりたいことがある」そう、告げる。

勇気の遺伝子、血のつながりよりも深い愛

安澄のいじめは、まだ続いていた。

体育の授業が終わった後、安澄の制服が無くなっていた。

仕方なく、体操服で教室に入る安澄に制服に着替えてこいという教師、体育の授業じゃないと言ってからかういじめっ子たち。

制服が無くなるって、凄い事件だと思うんだけど、淡々としている教師にちょっとムカつくとともに、笑う事の出来る生徒にも恐ろしさを感じた。
一浩は、新しい制服を買ってやろうかというのだけど、双葉は、それは、絶対にダメだという。

次の朝、安澄は、布団からでてこない、布団を引きはがして、無理に学校へ、行かせようとする双葉。

逃げちゃダメ、今行かないとずっと行けなくなる、確かに休んでしまうとその後、学校に行くのはものすごく勇気がいる、でも今日行くこともものすごく大変なこと。

残りの時間がない双葉には、今しか学校へ行く安澄を見守ることができない。

ゆっくり時間をかけて、いじめが収まるのを待つこともできないからこそ、の厳しさだったのだと思う。

私は、最下層の人間だから(スクールカーストの事)、お母ちゃんとは違うから、立ち向かう勇気なんてないと、安澄。

『何にも変わらないよ、お母ちゃんと安澄は』

ここでは、お母ちゃんだって本当は弱いんだよって、そんな意味で受け止めたのですが、後半、ある真実が明らかになると、違う意味もあったのかなと思う言葉です。

双葉の言葉に後押しされたのか、安澄は、お昼近くになって学校へ向かった。

朝ごはんも食べていない安澄に牛乳だけでもと言って一浩に追いかけさせる双葉。

くちびるを噛んで、安澄と同じ痛みを耐えているような双葉、母親としては辛いよね。

そして、外で帰ってくる安澄を待っている双葉、鮎子が下校してきて、待っている双葉に声をかける。

どうしてと聞かれて、とっても心配だからと答える双葉、不思議そうに見上げる鮎子。

安澄の担任は、制服が無くなったことをHRで伝える、今頃になって驚くクラスメート。

突然立ち上がり、体操服を脱ぎ始める安澄、そしてブラとパンティだけになる、その下着は、双葉が、大事な時に着けてないとと言って買ってくれた水色の下着だった。

「制服、返してください」体操服を着るように言う教師に「今は体育の授業じゃないから」と言って、服を着ることを拒否する。

一浩がくれた牛乳を飲んできたのに、安澄は、緊張と恥ずかしさもあったのだろうそれを吐いていしまった。

保健室で休んでいると、投げ捨てるように安澄の制服が戻された。

制服を着て帰ってきた安澄に「頑張ったんだ」そう言って迎える双葉。

「(頑張り屋の)お母ちゃんの遺伝子ちょっとだけあった」そう言った安澄を抱きしめる双葉、そんな二人をじっと見つめる鮎子。

そんな時、鮎子が番台のレジからお金を盗む姿を見てしまう双葉。

帰ってこない鮎子。

鮎子の荷物を探すと鮎子の母の手紙、誕生日までには帰るとあった。

鮎子は母に会いに行ったのだと気が付いて、迎えに行く双葉と安澄。

鮎子は、前に住んでいた家の前でうずくまっていた。

一緒に帰ろうと言って立ち上がった途端、ずっと我慢していたんだと思う、おしっこを漏らしてしまう鮎子。

優しくパンツをパンツを脱がして抱っこする双葉、安澄は、鮎子は来ていたんだよって、ドアにその濡れたパンツをかけて帰る。

朝、鮎子が目を覚ますと、朝からしゃぶしゃぶ、誕生日にはしゃぶしゃぶのこの家、昨日鮎子がいなくて出来なかった誕生日のお祝いを朝に持ち越したのだ。

鮎子は、いっぱい働くからこの家に置いてほしいと言う。

でもまだ、ママの事好きでいてもいいですか。

絞り出すように泣くのを我慢しながら言う鮎子、切なすぎる9歳の子供の言葉。

鮎子がここにいるのは当たり前と言って、しゃぶしゃぶを一緒に食べようという、双葉と安澄、もちろん一浩も同じ気持ち。

血のつながりなんかより、もっと深いものでつながっている家族。

目的のない青年拓海との出会い

したい事とか、俺の出来ることなら叶えてやりたい、そんな一浩の言葉に。

エジプトに行きたいと言い出す双葉。

それは新婚の頃の約束、いっぱい約束を破ってきたことを双葉に責められる一浩。

うなだれる一浩に、冗談、死んだらすべて許すという双葉。

そして一浩は、自分が留守番するから、旅行に行って来いと3人を送り出す。

この時の鮎子がかわいい、女3人で行く旅行が楽しみみたい。

行先はいつもタカアシガニを送ってくれる君江のところ。

双葉の大好きな赤い色の車を一浩が借りてくれて、ゆっくり休み休み行くと言う双葉。

前に震えていた双葉の手を心配する一浩、大丈夫とばかりにパンチする双葉。

真似をする安澄と鮎子、本当に楽しそう。

三人はおそろいの髪型、窓を開けて、外の空気を吸う子供たち。

ドライブインで、お昼を食べようとすると、変な男が窓を叩く。

男はヒッチハイカーで行く当てもなくさまよっている北海道出身の拓海(松坂桃李)

5時間もここにいて、乗せてくれる車を探していると言う事に同情して乗せることになった。

車の中やドライブインでの会話で、すっかり仲良くなった拓海と子供たち。

そんな中、双葉はしびれ始めた手を冷やしていた。

一人でタバコを吸っている拓海の様子を見た双葉は、子供たちが車の中で疲れて寝てしまったのをきっかけに話をする。

北海道出身も、赤い車が好きって言うのも嘘、家族の事を聞くと、3人目の母親がいて、運でくれた母親の顔も知らない、そんな生い立ちを話はじめる。

腐るほどある、時間を使ってゆく当てのない旅をしていると言う,拓海に、双葉は最低の人間乗せちゃったなと文句言う。

次のドライブインでここで、

降りると言った拓海を双葉は抱きしめて、あなたの目的は北海道最北端と目標を定めてあげる。

目標を定めた後、双葉の所に報告に来ることを約束して、拓海は旅立っていく。

安澄と鮎子にあの人から生まれた君たちがうらやましいと言って。

安澄の本当の母親はカニをくれる君江だった

トイレで、吐血するほどの辛い体を押しても来たのは、君江のいる店。

君江は口のきけない人だった。

富士山の見えるそのお店で、タカアシガニを3人で満腹になるまで食べて子供たちを先に外に出して、店の会計をする君江が、おつりを渡した時。

君江の頬を叩く双葉。

店を出て車に乗り、でも走り出さない双葉、そして双葉は、安澄に本当のことを話す。

一浩が最初に結婚したのは、君江だった、

まだ若かった君江は、赤ちゃんの声も聞こえない、話しかけることもできない、それが耐えられなくなって安澄を置いて出て行ってしまった。

毎年カニを送ってくる4月25日は、安澄と君江が別れた日だった。

店の前の駐車場に安澄を残し挨拶してきなさいと言う双葉、そして双葉は、夕方迎えに来ると言って行ってしまう。

双葉がどこかで電話をしたのか、店から君江が出てくる、そして安澄と親子の対面を果たす。

ボードにもしかして安澄ちゃん?と書いて聞く君江、手話で答える安澄。

いつか役に立つから、双葉に言われて安澄が習っていたものだった。

鮎子に「若くてきれいな人だったね。それに元気そう」鮎子が楽しみにしていた水族館でそういうと、君江の店まで最後の力を振り絞って戻った双葉。

君江と安澄を合わせる目的を遂げたところで、倒れてしまった。

双葉の最後の願いは湯を沸かして皆を温める事

入院になってしまった双葉、そして夢見たのは、双葉もまた母に捨てられた子だったころの夢。

緩和ケアの病院で、双葉は母親が迎えにくる夢ばかり見る、だからもう母親は亡くなっていて死んだら迎えに来てくれるそう、思っていた。

けれど、探偵の滝本に頼んだ調査のお結果、母親は生きていた。

病の苦しさの中会いに行くも、知らないと言って双葉を受け入れない母親。

そして母親は新しい家庭でできた娘や孫に囲まれて幸せそうにしていた。

病院から無理して、そこまで行ったのに、母親の家の窓ガラスに向かって塀に乗っていた小さな犬の陶器を投げつけた。

それは、双葉の冷たい母に対する悲しすぎる最後の言葉だったと思う。

ガンの末期は、痛みとの闘い、安澄が病室に入るのもためらうほどの痛みと双葉は闘っていた。

そんな時、拓海が約束の北海道の最北端から戻ってきた。

同じ日、君江も沼津から遊びに来た。

一浩は、そんなみんなにある願いをした。

メールで、窓の外を見るように言われてみると、双葉が見たいと言っていたエジプトの風景。

探偵とその娘まで巻き込んで作ったのは、人間ピラミッドと真由が小さなスフィンクス。

拓海は、一浩と意気投合して、風呂屋の見習いとして働いている。

そして、安澄が帰ると言ったとき、双葉は、最後の力を振り絞って、安澄を見た。

このシーンの宮沢りえと杉咲花の演技は、すさまじいとしか言いようのない凄い演技だった。

余りにもリアルで、本当に人の死に立ち会っているような感覚になってしまった。

そして葬儀の日、死んだ人には二度と会えない、探偵は娘に改めてそれを教える。

出棺の車は、探偵が運転している。

そして家族は、銭湯の中に敷き詰められた花の中に双葉を入れて、最後のお別れをした。

このラストは、賛否両論あると思う。

現実的なことを言えば、死体損壊罪にあたる犯罪。

でも双葉が、望んだのはみんなの体を温めるマキの一つになって、お湯を沸かし、家族を温める事。

そんな犯罪に加担した探偵は「あの人の為なら、何でもしてあげたい、それは、あの人からもう何倍もしてもらえていたから」そう言って笑って見せる。

風呂屋の煙突からは、双葉が赤い煙になって空に昇っていく・・・。

『湯を沸かすほどの熱い愛』の評価・評判・感想まとめ

映画「湯を沸かすほどの熱い愛」見どころ感想

湯を沸かすの意味を考えて見てください

宮沢りえが日本アカデミー賞の主演女優賞を受賞したのでどんな演技かとDVDで鑑賞しました。

ほんとのとこストーリーには期待はしてなかった。ただガンを患った宮沢りえの痩せ方が映画が進むにつれて凄くそれだけでも涙が出る。

そして余命いくばくもない中でも必死に家族のために生きる姿は見ている者の心をしめつける。そして最初から疑問に思っていたのはタイトルのこと。

「湯を沸かすほどの熱い愛」とは何を意味するのか。単に母親の熱い愛。家が銭湯だからなのか?いえいえ違うのです。

ラストまで見ればその答えはわかるのですが、あえてここでは言わないことにしますね。でも多分ラスト何分かになれば予想はつきます。

私もきっとラストはああなるかなというラストでした。

身体も心も温めてくれる

幸野一家が営んでいた、昔懐かしいレトロなムードを感じることができる銭湯の風景が良かったです。

廃業中だったお店を立て直していくことによって、バラバラになっていた家族がひとつになっていく様子には心温まるものがありました。

地域コミュニティーや人と人との繋がりが失われていく、今の時代に大切なものが伝わってきました。

自らの死期を悟った母親の双葉が、人生の中でやり残したことに対してひとつひとつに向き合っていく姿が印象深かったです。

自分らしく生きることだけではなく、如何にして自分らしい最期を迎えることができるか考えさせられました。

死を描きながらも、生きることの喜びを強く訴えたクライマックスシーンが感動的でした。

どうしても涙が出てしまう!

「湯を沸かすほどの熱い愛」はその情熱的なタイトルに惹かれて観ることにしました。

宮沢りえの自分の娘たちに対する関わり方、自分の母親に対する関わり方、そして夫の不器用な関わり方、と夫婦や家族を通してそれぞれの愛の形をよく表した映画だと思いました。

娘に対してはひたすら強い母親で、自分がもし母親になったらと想像してみるととてもまねできそうにはありませんでした。

また、自分の母親を遠くから見てというのもせつなくて心が揺さぶられました。夫は夫で強くはないけど支える優しさを持っていて、補いあって素敵な家族ができあがるのだと感じさせられました。

ただ最後のシーンはいくらフィクションとはいえ法律に触れているのではないかな、と監督の独特の世界観に圧倒されました。

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