ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」は面白い?つまらない?評価は100点満点で何点?
70点 過去と現在が交差する、個性豊かなキャラクターで固められた画期的な刑事ドラマ
男子トイレから出てくる魔女。
『私の後輩が撃たれたのに?』っていうのが最高に私は好きな言い回し。
鳴海先輩は鳴海先輩なりに矢代が撃たれた仇を討ちたかったんだろうな…と思うの。#未解決の女 pic.twitter.com/ukrU92MgPC— 雪@感想垢 (@actress___lily) 2018年6月7日
特命捜査対策室第6係の矢代朋(波留)と鳴海理沙(鈴木京香)が、次々と起こる不可解な未解決事件に対して、文字を読み解くという画期的な推理が見物だと思われます。
普通、刑事物は何か事件が起きて主人公の刑事や捜査一係がその事件解決に走っていくというのが、お決まりのパターンです。
しかしこの作品は、過去に発生し未解決のまま終わってしまった事件が、現代に起こったある事件と関連性が繋がってしまう展開になり、それを朋や理沙達が文字を読み解くという特殊な方法で事件解決の道を導き出すので、面白い試みだと思いました。
理沙の口癖は「文字の神様が下りてきた!」で、まるでアーティストが新しい作品を思いついた様に、事件現場にあったものからあっという間に文字を読み解いていく所が、分かり易くていいかなと思いました。
また、周りのキャラクターも見逃せないと思います。朋達を温厚な目で見守る第6係係長・財津(高田純次)や捜査一課「特命捜査対策室」室長・古賀(沢村一樹)は印象深いと思います。
古賀は、第6係の事を不要な係と思ってか、あまりよく思っていません。更に朋達が持ってきた事件の捜査報告を自分が発表する等、美味しいとこどりをしたりしています。
そんな出世の事を考えている割には、結構ドジを踏んだりして、三枚目な一面を見せる事もしばしばあります。
そんな個性豊かなキャラクター、最後まで予想できない展開で作られた作品だと思われます。
75点 波留さんの熱血キャラ
「未解決の女」の見どころは、波留さんの猪突猛進キャラだと思います。
波留さんの役としては、矢代萌のような性格は、合わないかなと思っていました。
しかし、ドラマを観てくうちに矢代萌が、キャラが、似合ってくるようになりました。
鈴木京香さんの鳴海理沙は、おかしな人なんだけれどかわいらしくて良かったです。
鈴木京香さんは、どんな役でも上手く演じますね。
独身女刑事の時は、独身だなと感じさせるフインキが、あるし主婦役の時は、主婦だなと思わせるフインキになります。
そのフインキの演じ分けは、どうしたら演じられるのか興味深いですね。
物語の感想は、第6係のキャラが、ラストになってきてようやく馴染んできたのでシリーズ化をすると良いと思いました。
倉庫番のフランケン役の遠藤憲一さんも鳴海理沙を好きという設定になってきているのでそのあたりの恋愛物語も面白そうですね。
古賀もイヤな上司だけれど一定の理解のある男だとラストで分かったので古賀の活躍する回も楽しみたいなと思いました。
ゲストもいろいろと楽しませてくれたドラマでした。
特に中山美穂さんは、印象的でした。
しっとりとしたフインキが、大人の女性という感じで素敵でした。
高田純次さんは、ほっこりキャラでした。
85点 文書解読をクローズアップした面白い刑事ドラマでした
刑事ドラマは色々ありましたが今回のドラマは異色だったと思います。
6係に配属されている鳴海は文書解読のエキスパートで、文書を読み取ることで未解決の事件を解決していきます。
文書でそこまでわかってしまうのかと驚きの連続でした。
筆跡でその人の性格がわかるとはよく聞きますが、そこに込められた心情までわかってしまうのにはびっくりしました。
波瑠が演じる主人公の朋は体育会系で熱血漢があり、冷静な鳴海とは対照的でその二人のコンビの掛け合いが面白かったです。
特命捜査対策室6係のメンバーはそれぞれ個性的で一見やる気がないように見えますが、内には熱いものを秘めていたと思います。
鳴海は対人恐怖症で外に出ることがありませんでしたが、朋と出会ってから積極的に外の捜査に向かいます。
朋が6係に新しい風を吹き込んだと思います。
また、刑事ドラマですが恋愛の要素も少し入っていました。
工藤阿須加演じる朋の同期は、はじめは朋にライバル心を持っている嫌な奴かと思ったら実は朋に密かな恋心を持っていました。
しかし、鈍感な朋は全く気づいていませんでした。
そのことについては最終回で特に触れていませんでしたが、二人の恋の行方がどうなったかが少し気になります。
90点 文字の神様が降りてきた
未解決の女 警視庁文書捜査官の見どころは次の通りです。
現代に事件が発生し、その事件に関わる被害者や加害者、また事件現場に落とされていたモノ等を見て、過去に起こった未解決事件にも関わりがあることに気付きます。
現代の事件を捜査一課が捜査するのに対し、鳴海刑事や矢代刑事ら未解決班は現代に起こった事件に関わりのある未解決事件を捜査します。
文のスペシャリストである鳴海刑事が、事件に関わりのある文章を解読し、「文字の神様が降りてきたわ」と言い、矢代刑事がそれを受けて犯人を追及して逮捕するといった内容です。
上記の内容の中で、現代に起こった事件と、過去に起こった未解決事件の間の関連性や、鳴海刑事が解読した文の謎、犯人は誰か、矢代刑事と鳴海刑事の掛け合いが見どころです。
ストーリーに矛盾が無く、上手い具合に過去に起こった未解決事件と現代に起こった事件の一致ができているというのが良いのだと感じました。
キャストの方々の成長が伺えているというヒューマンドラマでもあるのだと感じました。
例えば、草加刑事は当初無言で最低限の事でしか発言しなかったにも関わらず、矢代刑事の奮闘を受け、草加刑事が積極的に捜査に参加し、多弁するようになったという成長です。
総合的に良いドラマであり、続編に期待しています。
90点 新しい”相棒”となる女性刑事のコンビ
最後まで最高だった☺️#未解決の女#波瑠 pic.twitter.com/gRoHCX3X7e
— hina (@mihix0625) 2018年6月7日
未解決事件を捜査するというドラマ自体は2時間ドラマなどでは沢山あったと思いますが、このドラマは”文書捜査”といういままでにない要素も入っていてとても興味を惹かれます。
主役は朝ドラで人気が出た”波瑠”さん、そしてその相棒として”鈴木京香”。
熱血の波瑠と冷静沈着な鈴木京香のコンビが新しい”相棒”を予感させます。
この二人のキャラクターもとても強烈でいいですし、周りを囲む遠藤憲一、沢村一樹などもとてもいい演技だと思います。
毎回、文字にからむ証拠から鈴木京香が謎をといてゆくのですが、回を重ねるごとに波瑠の推理力も入ってきますし、二人がどんどん近くなっていきます。
沢村一樹がめずらしいくらいダークなイメージの役をやっているのもとても面白いです。
昇進だけにしか興味がなくて、なぜか、鈴木京香と対立ばかりしている役。
いったいこの二人の過去になにがあったのかと思わせ、テレビ朝日お得意の次クールへの伏せんとなっているのではないかと思わせます。
そう、これは、きっとシリーズ化してゆく予感がします。
ストーリーは1話完結なので、続編を作るのは容易ですし、女性刑事二人での新”相棒”という路線を狙っているなと思います。
ともかく、ストーリーも面白いし芸達者な役者が多くて見逃せません。
94点 可愛くってステキでミステリアスで!
主人公の『ホルスの目』は、スタートからとてもステキな呼び名。
『先輩!』と、声をかける主人公の明るさと人懐っこさが、倉庫番たら言われる地下の部署には新鮮で、新風を巻き起こす存在!実直で可愛くてほんとに魅力的。人間的な魅力。
周囲の大人たちが、その魅力に巻き込まれていきます。でも、『文字の神様が降りてきた』のフレーズには、本気度100パーセント。
その魔女の実力もまた、大きな魅力でミステリアス。この2人を中心に織りなす人間模様が、事件解決への面白さにプラスされる!とってもかわいくてステキでミステリアスな作品です!
倉庫番の人々や、その他、誰も、変えられなかった魔女の心を、ホルスの目が変えていきます。それはもうふしぎな展開です。
また、無鉄砲さがたまらない。ホルスの目、は、正義感の塊。それは、誰から見ても、女子のくせに眼を見張るものがあります。
男子顔負けのやんちゃぶり。でも、それが、なんともお茶目で可愛くて、ハラハラドキドキさせる。だから、みんなが、放っておけなくなります。
そんな彼女を、先輩の魔女は、毛嫌いしていた?のかな。でも、徐々に引き込まれていく。
(捜査なんかしないわ』と言っていた、あの魔女が、ホルスの目に引き込まれて、最後には捜査に加わる!しかも!素晴らしい謎解き。
そう、えの、文字の神様が降りてきた、なのですね!でも、最後に、ぎっくり腰になっちゃう、ちょっとお茶目な魔女なのです。とてもステキな番組でした!
『文字の神様が降りてきた』
のハモリを最終回で聞けるとは…
OPのハモリは別々のところで言うてたからノーカン…#未解決の女 pic.twitter.com/l2PQdO9QEb— 雪@感想垢 (@actress___lily) 2018年6月7日