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FOD 海月姫

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映画「海月姫」相関図キャスト登場人物プロフィール


https://youtu.be/vGGAmB6aPkw

倉下月海(能年玲奈)

子共の頃に母親と水族館でクラゲを見て以来、クラゲオタクになった。イラストレーターを目指し鹿児島から上京して半年。

現在20歳で恋はおろか男性と話しも出来ない。普段はすっぴんでジャージを履いていることが多い。

近所のペットショップにいるクラゲを「クララ」と名付け、可愛がっている。

鯉淵蔵之介(菅田将暉)

鯉淵家の次男。愛人の子として生まれ、10歳の時に鯉淵家に引き取られた。

女装が趣味だが好きになるのは女性。政治の世界でなく、ファッションの世界で生きていきたいと思っている。

ひょんなことからクララを助け、天水館に出入りするようになる。

鯉淵 修(長谷川博己)

鯉淵家の長男。政治家の父の秘書を務める未来の首相候補。真面目で草食系。

女性が苦手で30歳を過ぎても童貞。蔵之介がメイクをした月海にひとめぼれする。

あだ名はシュウシュウ。

ばんばさん(池脇千鶴)

天水館に住んでいる鉄道オタク。きかんしゃやえもんで鉄道に目覚めた。

かみの毛は天然のアフロヘア。小さい頃は「アフロ」と呼ばれていた。

特技は質のいい肉を見抜く「ばんばスコープ」。まややと仲がいい。

まやや(太田莉菜)

三国志オタク。人形劇の三国志でその世界に目覚める。

切れ長の目と背が高くガリガリなことをコンプレックスに思っていて、いつも前髪で目を隠している。ばんばさんと仲がいい。

千絵子(馬場園梓・アジアン)

天水館オーナーの娘で和物オタク。母親はイ・ビョンホンの追っかけでほとんど韓国にいるので、代わりに管理人を務めている。

ミシンの腕は超一流。部屋には日本人形が沢山あり、普段は「桜子さん」を抱いていることが多い。

ジジ様(篠原ともえ)

枯れたオジサマに燃えるオタク(枯れ専)。小学校の職場体験で純喫茶にデビューし、枯れたオジサマの魅力に目覚める。

いつもとても地味な恰好をしていて、おとなしい。尼~ずの中でも存在感は薄め。

映画「海月姫」作品概要

原作は東村アキコの漫画「海月姫」。2014年、能年玲奈主演で映画化。

監督は川村泰祐。

主題歌はSEKAI NO OWARI「マーメイドラプソディー」

映画「海月姫」あらすじネタバレ見どころ感想

天水館で尼~ず達と楽しく暮らす月海

母親と一緒に水族館にいる幼い頃の月海(能年玲奈)。大きな水槽の前で母と手を繋ぎ、漂う無数の真っ白なクラゲたちを見ている。

「月海。女の子はね。皆、大きくなったらキレイなお姫様になるのよ。お母さん、月海がお嫁に行く時は、こんな真っ白なドレス、作ってあげるからね」

しかし。20歳を迎えた月海は、恋はおろか男性と話すこともできず、オシャレな人を見ると「オシャレ人間」だと怯え、行きたいクラゲ展に辿り着けず天水館に帰ってくる。

この天水館には月海の他に、鉄道オタクのばんばさん(池脇千鶴)、三国志オタクのまやや(太田莉菜)、和物オタクでこの天水館の管理人の娘・千絵子(馬場園梓)、枯れ専のジジ様(篠原ともえ)。

そしてこの天水館の主、まだ会ったことのないBL作家の目白先生、が暮らしている。

鹿児島からイラストレーターを目指し上京し半年のクラゲオタク、月海。

皆、独身で彼氏もいない「尼~ず」として毎日、楽しく過ごしていた。

時々、寂しくなった時には、近所にあるペットショップにいるクラゲ、クララを見に行く。

女装した蔵之介との出会い

ある日、クララを見にペットショップに行ってみると、なんとクララの水槽に水クラゲが増えている。

水クラゲとタコクラゲを一緒に飼育するとタコクラゲのクララが弱って死んでしまう!

それを決死の覚悟で店員に言うと、「このオタク女!」と店の外へ突き飛ばされてしまった。

そこへ1人の女性が現れる。「大丈夫?どうしたの?」

スタイル抜群で、めちゃめちゃ綺麗なオシャレ女子!店員も見とれている。

「知らない女の子を突き飛ばしたの!?」と、店員に詰めよってくれるオシャレ女子。

タコクラゲを別の水槽に移して欲しい、でないと死んでしまうと話す月海の言葉を聞いて、店員からなんとクララを貰ってくれた!

朝、起きると、足元にウィッグが転がっている。

「いいでしょ、そのウィッグ」

振り返ると、そこには金髪の男子、鯉淵蔵之介(菅田将暉)が、パンツ1枚で座っていた!

衝撃的な出来事に、月海は石化してしまう。

月海が書いた沢山のクラゲの絵を褒める蔵之介。そして、

「月海ちゃんって可愛い名前だね。もしかして処女?」

また石化してしまう月海!

女装している蔵之介は、ほんっとうに美しかった!驚くくらい!

蔵之介は政治家の息子だった

蔵之介は、女装してまた天水館を訪れる。

メンバーはオシャレ人間の蔵之介を拒絶していたが、蔵之介が持ってきた最高級松坂牛に引き寄せられ、蔵之介と仲良くなる。

なんでまた来たのかと、帰る蔵之介を追いかける月海は、蔵之介の家の前まで来てしまっていた。

そこには大きな屋敷があり、ちょうど帰ってきた蔵之介の兄、修(長谷川博己)と運転手の花森(速水もこみち)がいた。

兄の姿を見た月海は、石化し、そのまま走って帰ってしまう。

蔵之介は大物政治家、鯉淵慶一郎(平泉成)の次男だった。父の愛人の子供で、10歳の時にこの家に引き取られた。

蔵之介の顔を見て、「妙な恰好をして出歩くな、一応、この家の人間なんだ」

「一応ねえ…。俺より兄貴のほうがヤバいんじゃね?30過ぎて童貞って」

ワインを吹き出す修。父も驚く!「マジ!?」

修は月海を好きになり、蔵之介も月海にときめく

それから蔵之介は、天水館に「蔵子」として出入りするようになる。

天水館は男子禁制なのだ。

テレビで蔵之介が鯉淵大臣の息子だと知った月海。

なぜ政治家の息子がそんな恰好をしているのかと不思議がる月海に、政治家の世界ではなく、ファッション界で生きていきたいからだと言う蔵之介。

そして今日はこれからクラゲを見に水族館へ行くという月海に、「出かけるって、その恰好で!?」

月海は無理やり蔵之介の家のオシャレ部屋に連れて行かれる!

「月海、今からおまえに魔法をかけてやる」と言う蔵之介。

眼鏡を外され、メイクを始めると、月海はギャーギャー騒ぎ始めた。

そして、部屋を飛び出した際、修とぶつかってしまう。

蔵之介の手によって、とても綺麗になっている月海。

修は月海を見て微笑み、鼻血を出している。

そして修もついて来て、3人で水族館へやって来た。

嬉しそうにクラゲを見て回る月海。修が月海に惚れたことに気づく蔵之介。

月海は修を、アマクサクラゲに似ていると言って、修もはしゃいでいる。

ふと気がつくと、蔵之介を目の前でじっと見つめている月海。

近くで月海を見てドキドキする蔵之介に、「どいてもらっていいですか?あのクラゲ、眼鏡がないと見えないので」と言う月海。

トイレに駆け込む蔵之介。「なんだ、あのキラキラした目は!可愛いじゃないか!あのクラゲオタクに俺がときめくなんて…」

動揺を隠せない蔵之介。

そしてトイレから出て来ると、なんと月海と修が抱き合っているではないか!

それを見てムカついている蔵之介。泣いていたようで、顔を洗ってくるという月海。

「彼女、急に泣き出して…。お母さんを思い出したって。このクラゲ、亡くなったお母さんと最後に見たクラゲだって。それでどうしていいかわからず…」と話す修。

部屋に帰ってきた月海。アマクサクラゲの絵を見て修を思い出し、胸がドキッとする。

「何、このドキッって…」

月海も、修のことが好きになっちゃったんだ♪

再開発事業で、天水館がなくなる危機!

その頃、天水地区の再開発事業を進めようとしていた開発会社の稲荷翔子(片瀬那奈)。

地元の大物議員である鯉淵に話を持ち掛けていた。鯉淵は自分の票を伸ばす為、事業をすすめるよう修に言い渡す。

その話を聞いてしまった蔵之介は、急いで天水館へ向かう!

天水館のメンバーは、その頃、焼き芋を食べていた。

「お前らー!!芋を食ってる場合かー!!」怒鳴る蔵之介。

ことの次第を話すと、千絵子が母へ電話をかけた。

イ・ビョンホンの大ファンの母は、天水館を売って韓国へ語学留学したいと言っている。

まだ呑気に焼き芋を食べている皆に、再開発事業説明会のチラシを見せる蔵之介。

天水館を買うと稲荷にタンカを切る蔵之介

そして説明会当日。雨の中、会場へいざ、出陣!と乗り込んだ尼~ず!

そこにいた修に「昨日はどうも」と月海は挨拶をするが、誰だか気がつかない修。

気がついてもらえなかったことを悲しく思う月海。

そこに雷と共に現れた、担当の稲荷!

まややが稲荷を見て騒ぎ出し、尼~ずは会場から退散してしまった。

説明会が終わり、稲荷は修に近づき、相合傘で一緒に帰っていく。

それを忘れものを取りにきた月海が偶然、見てしまう。

慌てて走った月海は転んでしまった。水溜まりに映る自分の姿を見て、

「今度、生まれ変わるなら、こんな苦しい思いをする人間は嫌。ただゆらゆらと海の中をたゆたうクラゲになりたい…」そう思っていた。

そんな月海を見つけ、傘をさし出し呼びかける蔵之介。

天水館に帰り、ちゃんと反対してきたんだろうな?と聞くが、皆とぼけている。

そこになんと、稲荷が現れた!再開発の挨拶に来たのだという。

「おい!地上げ屋!はっきり言うよ!ここの住人は皆、この天水館から出ていく気は1ミリもない!!さっさと帰ってボスに言いな、地上げは無理です不可能です!ミッションインポッシブルですー!ってな!!」

「それはここのオーナーさんが決めることですからねえ」と稲荷。

「じゃ、買うよ、この天水館。皆で買ってやるよ!!」

ええっ!?と驚く尼~ず達!

「買うってお嬢ちゃん、この辺の坪単価、いくらかご存じ?」

「フン!いくらだろうが関係ない。1億だろうが10億だろうが絶対、買うから!!まやや、塩だ、塩を撒けー!!」

まややは言われた通り、塩を撒き散らす!

飛ぶように売れたクラゲ人形

修と食事をしている稲荷。電話で席を立っている間に、修のグラスに薬を入れて眠らせ、ベッドに運び、下着姿になる。

そして修と事の後のような写真を、携帯で撮影する稲荷!

次の日、尼~ずと蔵之介は、私物を持ち寄りフリーマーケットで売っていたが、値段が高く全く売れない。

しかし、月海が作ったクラゲ人形に「ちょーカワイイ♪」と女子たちが寄って来た!

大人気で飛ぶように売れていく。クラゲ人形を作る月海たち。

翌日、修は稲荷に、酔っぱらっていて記憶がないが、昨夜何かしたのかどうかと尋ねる。

そこであの写真を見せる稲荷。それを見て驚く修!

そこへちょうど、フリマが終わり帰ってきた蔵之介と月海が通りかかった。

修へ抱きつく稲荷を見て、ショックで持っていた荷物を落としてしまう月海。

修への気持ちに嘘をつく月海

月海の部屋へ帰り、「兄貴のこと好きなのか?」と聞く蔵之介。

「好き?そんなのあるわけないじゃないですか。だって私、あの人と全然違うし。全然。何もかも…」

「そんな、いじけんなって。お前だって普通の女だろうが」

そんな慰めやめてくださいと、布団を被って閉じこもってしまう月海。

子共の頃、白い布を頭から被って「ママ、見て見て!クラゲドレス!」と母親に見せていた月海。

それを見て母は「似あっちょるね。可愛か」と微笑んでくれていた。

白いカーテンを纏い、ベランダに出ていく月海。

天水館を出て行こうとした蔵之介が、その姿を見て慌てて引き返す!

そしてそっと月海の部屋の戸を開け、声をかける。

「違うんです!子供の頃を思い出して」

「こっち見ろよ、月海!」

「お母さんが、月海がお嫁に行く時は、クラゲみたいな真っ白かレースのウエディングドレス、作ってあげるからねって。だから、だから…」

「月海…」

「見ないでください。もう私のことなんて、ほっといてください!何なんですか、もう!」

「それ、作ろう!」

クラゲのドレスを作り始めた月海と蔵之介

尼~ずの皆に、月海の書いたクラゲの絵を見せ、「じゃーん!ほら、ドレスに見えるでしょ?これも、これも!」

「見えません…」

「皆で作ろうよ!絶対カワイイし、絶対売れるって!クラゲのドレスなんて世界中どこ探したってないでしょ?皆でブランド立ち上げて、世界中で店出して。そしたらこの天水館も余裕で買えるし!」とはしゃぐ蔵之介。

「話が飛び過ぎててわからない」と、皆、行ってしまう。

2人でクラゲドレスを作り始める月海と蔵之介。

千絵子に得意なミシンを頼み、形にしていくがクラゲの繊細さがないという月海。

枯れた政治家の写真が沢山あるとジジ様も誘い、蔵之介のオシャレ部屋へ4人で移動して作成を続ける。

月海がどんどんアレンジしていき、可愛いクラゲドレスが出来上がる。

そこへ「うるさいぞ、蔵之介!」と鯉淵が入って来る!

「蔵之介!?」と驚く千絵子とジジ様。

女として生まれたが、政治家の家だったので男として育てられた、と嘘をつく蔵之介。

それで納得する2人。そして美味しい中華料理を堪能していた。

大切なものは、ある日突然なくなると言う蔵之介

その頃、天水館でインスタントラーメンを食べていたばんばさんとまやや。

自分たちもツバメの巣を食べたい!と制作に参加する。

美味しい食べ物に目がない尼~ず♪

月海は蔵之介自身に生地を着せて縫っていた。

針が怖いし、お願いだからボディーを使ってと頼む蔵之介。

「ダメです。蔵之介さんじゃないとダメなんです」と縫い続ける月海。

月海を抱きしめようとする蔵之介だが「動かないでください!」と言われてしまう。

蔵之介は小さい頃、母親と2度と会わないという約束で、あの家に預けられたという。

「政治家って男なら何人でも欲しいと思ってるもんだからな」

「そうだったんですか…」

「母さんは最後に服とかアクセサリーとかいっぱいくれてさ。大切なものはある日、突然なくなる。だから絶対、失っちゃダメなんだ」

まややがショーのモデルになる

蔵之介が家へ帰ると、修が部屋の前をウロウロしていた。

修が手にしていたものを取り上げると、「5月10日。議員生活30周年記念パーティー」の招待状だった。

そこで再開発事業の支持を表明するという。

翌日、皆がドレスを作っている所へ蔵之介が飛び込んで来る。

「ファッションショーをやるぞー!!今から1週間後にオヤジの資金集めの為のパーティーがある。その日にショーをぶつけて、金持ちの客達をかっさらって再開発反対をぶちかましてやるんだ!」

そして場所は月海の意見で、この天水館に決まる。

モデルは蔵之介がやるという。

「よし、ショーまでに、あと8着作るぞー!!」

そこへ千絵子が「そんなにドレスがあって、モデルは蔵子1人?」と聞いた。

「それはちゃんと考えてるって!」と、まややを見てニヤリとする蔵之介。

逃げ回るまやや!屋根の上に登ってるよ!

蔵之介は初めてまややを見た時から、まややみたいなモデルっていると思っていたという。

見え透いた嘘をつくなと叫ぶまやや。

「まややはね、本当はモデル体型のめちゃくちゃ美しい女性なんだよ」

それを聞いたまややは石化して地面に落ちた!

その時に見えたまややの目元を見て、皆が驚く。

「見たな…!」とほうきを持って暴れるまやや!

「お前ら、ワシの昔のあだ名を知ってるか!?殺し屋だ!高1の2学期からこの目を前髪で隠すようになってから、竹ぼうきになった!嫌なんだ!この体型が、この切れ長の目が…」

泣いているまやや。

「それは聞きづてならないわね。竹ぼうきなんていいじゃない!私なんて小中高一貫して大山のぶよよ!ばんばさんはアフロ、ジジ様なんて幽霊。皆同じよ。だから私達、ここで一緒にいたんじゃない」と千絵子が話す。

「まやや様、私、嬉しかったんです。私のくらげの絵があんな綺麗なドレスに変わってすっごく嬉しくて。こんな私でも何かできるんだなあって。だから…。もう少し続けてみたかったんです。皆さんのお力があれば、もっとすごい事が出来る気がするんです!だから。もう少しだけ、お願いします」

頭を下げる月海。

そして。蔵之介にメイクされたまやや。とってもキラキラしていて、素敵!

修が月海のことにようやく気がついた

その頃、稲荷の元に、天水館のオーナーが急に売りたくないと言い出したと連絡が入る。

稲荷は修を騙して電話で呼び出すが、嘘だと分かり稲荷の頬を叩く!

そして部屋から立ち去った修が1人歩いていると、ペットショップの前で月海がクラゲを見ていた。

その横顔を見て、水族館に行った月海だとわかった修。今頃わかったの!?

「待って。あなたが月海さんだったんですね、先日は気づかず申し訳ありませんでした」

「気づきませんよね…」

「同じでした。クラゲを見る横顔が、あの時と。あの…。握手してもらえませんか?」と手を差し出す修。

おそるおそる手を差し出す月海。

握手っていうのが何ともかわいらしいというか。ういういしい2人にぴったり♪

兄とデートに行く月海を綺麗に仕立てる蔵之介

部屋で洋服を選んでいる月海。扉からそっと見ている蔵之介。

やっぱりやめておこうと呟く月海に、蔵之介が「行ってこいよ」と入って来た。

「お前、まさかこの格好で行くつもりじゃないよなー!?」

そして蔵之介にメイクをしてもらい、着物を着てオシャレをした月海。

髪を整えながら、蔵之介がポツリと呟く。

「月海。本当に行くのか…」

「えっ?」と振り向く月海。

「いや、なんでもない。兄貴、いいやつだよ」と髪を直してあげる蔵之介。

切ない…。切な過ぎる。くらのすけー!

修から、結婚前提のお付き合いを申し込まれた

素敵なお店で食事をしている修と月海。

修は、蔵之介は皆と一緒に何を作っているのかと月海に聞く。

皆でクラゲのドレスを作っていると答える月海。そしてドレスを売ってお金を作って、それで天水館を買うと言う。

「蔵之介さんが大丈夫だって言うから、何か大丈夫な気がするんです」

蔵之介が天水館に来てから本当にいろんなことがあったという月海。

無理矢理オシャレな恰好させられたり、クラゲのドレスを作ろうって言われたり。

「最初は皆、嫌がっていたのに、いつの間にか楽しんでて。だから蔵之介さんが大丈夫だって言ったら本当になんとかなるんじゃないかって」と笑顔で話す月海。

「蔵之介もやっと居場所を見つけたんだなって…」

蔵之介の母親は今、パリにいるという。預けられた時はまだ10歳で全く打ち解けてくれなかった。

母親はデザイナーだったので、クローゼットに沢山の服を残していった。そこに毎日閉じこもって泣いていたという。

「蔵之介は今、皆さんと一緒に服を作れるあの場所を失いたくないんでしょうね」

「修さんには、絶対に失いたくないものってありますか?」と聞く月海。

「あ、はい…。今、目の前にあります。月海さんです」

驚く月海!

「好きです…。結婚を前提に、お付き合いしていただけませんか?」と立ち上がる修。

「け、結婚!?」

返事は今すぐでなくて構わないという修だった。

蔵之介のことを話している時の月海は、とても嬉しそうで楽しそうで…。

修の恋も実って欲しいけど、どうだろう…?

ドレス作りに熱中する蔵之介と尼~ず

「さあ、お前ら、あと3日!ラストスパート、いくぞー!!」

「おーーっ!!」と手をあげる4人。

月海は1人、ぼーっとしていたが、蔵之介が月海に微笑むと、よしっ!と笑顔になった。

皆、一生懸命作っていく。まややは歩き方の練習をしている。

修は、天水館の前で大きなクラゲのぬいぐるみを持って待っていたが、買い出しから帰ってきた月海は全く気がつかず、中へ入ってしまう。

皆、ドレスを作ることに熱中していた。それを窓からそっと見ている修。

天水館の取り壊しが決まって諦める尼~ず

「よっしゃー!出来たぞー!!」と叫ぶ蔵之介!

嬉しくて月海と2人抱き合うが、ハッ!として周りを見渡す。

皆、疲れて眠っていた。

「いよいよ本番だな」

そこへ稲荷が入ってきた!

「今日は皆さんに大事なお知らせに参りました。なんと、天水館の取り壊しが正式に決まりました!!」

「何を仰ってるの?立ち退きの件は待ってもらうように母がそちらに連絡したはずです」と千絵子が言う。

電話をして確認すると、なんと売ってしまったという母!

稲荷はイ・ビョンホン、ファンの集いの最前列チケットを手に持っていた!

「オタクの人々、よく聞きなさい。これが世の中っていうもんよ。あなたたちみたいな人間がどうあがいてもダメなのよ!!」と高笑いする稲荷。

「残念だったわね。無力なクラゲはサメのエサになるのが関の山なのよ」

そして笑いながら帰っていく稲荷。

皆、すっかり落ち込んでしまっていた。

「お前ら、本当にここが無くなってもいいのか?ずっと一緒にいたいんじゃなかったのかよ!?」

「オタクでニートのワシらがどう頑張っても、世間様には太刀打ちできんのじゃ!」とまややが言う。

「そんなの最後までやってみなきゃわからないだろ!?」

「もう充分わかっただろうが…」とばんばさん。

「皆さん、すみません…。すみません…」と泣く月海。

皆、それぞれどこかへ行ってしまう。

「おい、待てよ!本番今日だぞ!!」と叫ぶ蔵之介だったが、月海も出て行ってしまった。

蔵之介の呼びかけに尼~ずは感動!

皆、それぞれ自分の好きなことをして落ち着こうとするが、ショーのことが頭から離れない。

月海は近所のペットショップへやって来るが、なんと店が閉店してしまっていた。

その場にうずくまり、泣き出す月海…。

その頃、街頭では鯉淵の演説が始まろうとしていた。

そこへ派手な車が乗り込んで来る!

「ハーイ、皆!こんにちはー!俺、そこにいる鯉淵兼一郎の次男の鯉淵蔵之介でーす!イェーイ!」

なんと女装をした蔵之介だった!!

周りは騒然となる!

月海が天水館に帰ってくると、皆がテレビでその様子を見ていた。

そして今夜7時から、天水館でファッションショーをすると告知する蔵之介。

驚く尼~ず達!

「お前ら、観てるか!?あのドレスはな、お前らがやっと手にした武器なんだ!今戦わなくていつ戦うんだよ!?また諦めてひきこもるのか?だったら一生、引きこもってろ!俺は1人でもやるぞ!!」

絶対、諦めない!ドレスで世界が変わるってことを、お前らに見せてやると言う蔵之介!

それを見て、月海は駆け出して行く。

車からチラシを撒く蔵之介。そこへ尼~ずの皆が現れて、蔵之介の車に乗る。

「待て!」と止めにきた男を、足を出し引っかけてコケさせる修。

「月海さん、行ってください!」

「どんくせえな、お前」と車から手を差し出す蔵之介。

それを寂しそうな顔をして見ている修。

ファッションショーは大成功!

天水館の前には、報道陣がいっぱいいる。なんとドン小西まで来ていた!

ショーの司会は花森がすることになった。

「皆様、ここは深―い深―い海の底。クラゲのお姫様が暮らす深海の古城。今宵、このお城で、それはそれは美しいクラゲ達の秘密のパーティーが開かれるのです…」

そしてショーが始まった。

幻想的な空間に、蔵之介がドレスを着て登場する!会場からは大きな拍手と歓声!

そしてまややが出ていくと、女の子たちから「キレイ!」と声が上がり、まややもノリノリ。

しかし、出番を終えたまややが最後のドレスにジュースをこぼしてしまう!

慌てて皆で洗うが、なんと誰もドライヤーを持っていなかった!

天水館を飛び出した月海が、近所の人達にドライヤーを沢山借りてきてなんとか間にあった。

皆、颯爽と登場した蔵之介の姿を見ている。

「お母さん、私はやっと気づきました。あの人なんです。あの人がいつも傍にいてくれたから。いつもいつも、1番近くにいてくれたから…」

とっても素敵な笑顔の月海。

そして、ショーは大成功で幕を閉じた。

尼~ずの皆で輪になって抱き合い、飛び跳ねて喜んでいる!

洋服もとっても可愛くて、美しいショーでした!

成功して良かった、良かった♪

蔵之介と尼~ずは、ブランド「ジェリーフィッシュ」を立ち上げる

ショーが終わった後、蔵之介と2人きりでドレスを見つめている月海。

そして、真っ白なフワフワドレスを着て蔵之介に見せる。

「やっぱ可愛いよ。すっげえ可愛くて驚いた」と笑顔の蔵之介。

空にはまんまるな月。「あれ、タコクラゲみたいじゃない?」

「本当だ、クララですね」座って、月を眺める2人。

ショーの反響からか住民の再開発反対の声が強まり、修が天水町を守ると宣言し、花森が再開発全面中止のビラを配っていた。

そしてクラゲドレスも注文が殺到していた!!かなり疲れている千絵子。

久しぶりにやって来た蔵之介は、インドで縫製工場を見つけてきたと皆に報告する。

蔵之介と尼~ずは、ブランドの名前を「ジェリーフィッシュ」と決め、新たなスタートを切ろうとしていた。

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