ドラマ陸王佐山淳司小籔千豊と小原賢治ピエール瀧見どころ感想関係
陸王の佐山と小原の見どころ
陸王の中に登場する嫌な奴といえば、アトランティスの佐山と小原です。注目を浴びているときは、過剰な接待や優しく接し、怪我をしたり、選手生命が危なくなると手のひらを返したように態度を変え、見捨てます。
しかし、最終回の最後、佐山は出直してきますといったシーンが印象的でした。ずっと小原の下についていましたが、実は慕っていたように見せて小原のやり方に不満を感じていたのかなとも思いましたが、小原が別会社への異動を上司から命じられた時に態度を変えた佐山は一番厄介な性格かもしれません。
小原は、自分のやり方が正しいと感じ、貫いてきたのでずっとエリートだった彼にとって辛い出来事になったに違いありません。この2人の関係は佐山は小原を利用していたのではないかと思っています。
典型的な悪役。でもしっかりと情熱もありました
潰れそうなこはぜ屋が必死で頑張っているところに、あらゆる方向から妨害を働き、顔を合わせればイヤミを言う、典型的な悪役で、どうして地位もある彼らがこんなに憎らしく行動できるのかと思うほどに徹底されていました。
ただ、決して口だけの人間というわけではなく技術はあり、また、こはぜ屋とは評価の物差しがまったく違うものの仕事に向き合う姿勢は本物で、巨大企業アトランティスという、もう一方の正義を体現しているような人たちでもありました。
また、最終局面の選択に際して、茂木に心底から忠告を繰り返したり、すべてが終わった後佐山が一からの出直しを宣言するなど、深い部分ではきっちりと情熱を持ち合わせてもいました。憎まれ役でしたが、だからこそこはぜ屋が輝いたのだと思います。
ところどころで見せる佐山の視線が小原を責めている
日曜日のアッコにおまかせで、小藪さんと竹内涼真さんがゲストで出て、自分は意地悪なだけの役やった。そう言っていましたが。小原がいなかったら、佐山はもう少しいい奴だったのかもしれないと最終回を見ながら思いました。
必死で頑張る選手よりももっと足もとを映せと文句を言っている小原に向けた佐山の視線は明らかに小原に呆れていました。
その他にも茂木の勝利を佐山は笑顔で見ていたのですが、小原が怒っているからそれに同調した感じのシーンもありました。
最後にアトランティスから関連企業に飛ばされることが決まった時も、自分は悪くない部下が悪いなんて言っている姿に、我慢の限界もあったのだと思います。最後に本音を言って小原に絶縁状を突き付けて、村野のようなシューフィッターを目指すと言った感じの言葉に、やっと佐山も自由になれたのだなと感じました。
でも一緒になっていじめをやっていた時代もあったので、その辺は反省してほしいと思います。
悪役がピッタリはまる
小藪さんとピエール瀧さんは、とても良かったです。
二人がいてくれたから、やっつけてやろうとこはぜ屋を応援したくなりました。出てくる度にイライラしていたのですが最後は小藪さんも一からやり直すような発言をしてましたし、ピエール瀧さんも小藪さんに言われて少し目がさめたのかなと思いました。
ただ、小藪さんは嫌な役はうまいですが、最後のピエール瀧さんへのセリフはなんだか違和感がありました。
ピエール瀧さんのような上司がいたら嫌だろうなと思いました。なんでもミスは部下のせいにして自分は責任から逃れて選手のことよりお金や自分のことばかり。世の中にはそのような人がたくさんいるんだろうとは思いますがそういう人に立ち向かっていけるような人でありたいです。
陸王のストーリーを盛り上げてくれた憎きライバル
このドラマにおいて、唯一の敵キャラでありストーリーを盛り上げてくれました。
特にピエール瀧さん演じる小原は、いかにも敵キャラらしく憎らしい役柄でしたね。
こはぜ屋のライバルのアトランティスの社長として、その存在感も凄かったです。
そして小藪さん演じる佐山は、小原の下部といった感じでこちらも憎らしい役柄で印象的でした。
毎週、この2人が出てくるともやもやした気持ちで見ていた視聴者も多いのではないでしょうか。
最後の最後まで敵キャラで徹していて、はこぜ屋の最大のライバルになりました。
しかしラストのシーンで小原が少し改心した場面が良かったですね。
やはりドラマはこのようなライバルがいるからこそ、主役が引き立つのだと再認識しました。
小悪党二人組の演技力に、してやられた
小原を演じたピエール瀧さんは、数々のドラマやCMで見ていて、演技力が高く安定感があり安心して見ていられる俳優さんと思っています。
佐山を演じた小籔さんは正直に申し上げて、ドタバタ劇の新喜劇のイメージしかなく、コメディドラマなら最適でいいけど、本格的なドラマでは難しいのではないかと思いました。
いざ始まって見るとうまく演じられていて、ホッとしてその後は安心して見られました。ドラマの中では、弱小こはぜ屋と言いながら、陸王の凄さに何としても潰そうとするイヤらしい行動と、宮沢に対する言葉の数々に演技とはいえ、人間性を疑い、危うく嫌いになるところでした。
小原が叱責される場面で「その責任は部下の佐山にある」と言ってしまう、小物プリには呆れ返るばかりでした。
そんな小原に佐山が「俺は一から出直す」と言い、少しは心を入れ直しますが、個人的に「どっちにしろ佐山も小原もどっちも悪党だ」と思わされ彼らの演技にしてやられた感じで、お見事としか言えません。
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➡陸王1話あらすじ
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