クライシスドラマ動画5話無料のあらすじネタバレ感想
潜入捜査の黒い罠
傷害罪容疑で留置所に入った稲見(小栗旬)。あれ?これはいつの話?なぜ稲見が牢屋に?謎だらけで思わず画面をみつめてしまいます。
その房にいた沢田(杉本哲太)。彼は前科持ちの男で、今回は警官を殴った罪で捕まっていた。二人は同じ直江津出身であることをきっかけに親密になる。
後日、喫茶店で稲見と沢田が再会。稲見は沢田に仕事を紹介してくれるよう頼む。稲見の覚悟を確認した沢田は了承し、その晩彼の所属する事務所に挨拶に行くこととなる。
沢田から軍資金を渡され今夜のための洋服を買いに行った稲見は、店で田丸(西島秀俊)と接触し、今夜事務所に行くことを告げる。なるほど。潜入捜査だったんですね。どれがいいかと聞く稲見に、「これにしろ」と即断して示す田丸。こういう二人のやりとりは、性格の違いや緊密な関係が透けてみえてとてもいいシーンです。
田丸が車に乗り込み、他の特捜班メンバー、吉永(田中哲司)、樫井(野間口徹)、大山(新木優子)に稲見からの情報を報告する。彼にUSBを渡したことも話す。事務所のPCに差せば、情報を全て大山のPCに流せるようにプログラムされているのだ。いつもながら大山すごいですね。
稲見と沢田が事務所へ到着。稲見は厳重なボディチェックを受ける。稲見は襟に隠していたUSBをトイレに流す。その後稲見の襟を念のためと言って調べる沢田。間一髪で難を逃れた稲見に、思わずほっ。この息詰まる感じが刑事ものの醍醐味ですね。
組長に対し、稲見は「中澤」という偽名で自己紹介する。過去のことを色々聞かれた後合格し、組の携帯を渡され部屋を出る。しかし組長はまだ稲見を疑っていたのだった。
稲見を中華料理屋へ連れていってやる沢田。稲見が食べる姿を嬉しそうに見ている。毎日こういう飯にありつきたいかと声をかけ、持てる者は更に与えられ益々豊かになるが自分達みたいのはぶんどっていくしかない、お前も一緒に上って行こう、と話すのだった。チャーハンを頬張る稲見。これってサービスショット?小栗さんがチャーハン食べると本当においしそう!
沢田の乗ったタクシーを見送った後、自らもタクシーを拾う稲見。しかしその運転手は班長・吉井だった。稲見はチェックの厳しさにUSBは廃棄したこと、セキュリティも厳重なのでPC探るのは無理であると報告する。
吉永が話す。仁愛工業は恐喝目的でフロント会社を通して政治献金した後、金の出どころをばらすと言って政治家を脅しているということ。しかし稲見は仁愛工業にそういう狡猾さを感じないと言って不審がる。
とあるラウンジにいる鍛冶監視監(長塚京三)。そこに内閣官房長官・神谷徹(石黒賢)が現れる。神谷は特捜班をほめた後、どんな些細な件でも報告して自分の指示を仰ぐように言う。鍛冶は不審がるものの、準備前に動かれるとまずいという神谷の言葉を聞いて了承する。神谷が上から目線で一人でしゃべり続けますが、現実もこんなものなのでしょうね。下の者はほとんど口を出せないという日本の縦社会の世知辛い縮図といった感じ。
仁愛工業の事務所では、稲見が組長から過去についてさらに追及される。稲見は自分が父の事件を機に中二で直江津から習志野に移ったこと、今父はそこで中澤産業という会社をやっているがもう10年ほど会っていないと話す。
それでもまだ疑う組長はHPで中澤産業を調べ、その場で電話をかける。しかし出たのは父を装った吉永。彼は音信不通の父を見事に演じ、稲見はとうとう組長の信用を得るのだった。今回は田中さんの七変化が見事!演技達者であちこちで相手の目をくらませます。まだまだこういう面が出てきそうで楽しみですね。
沢田は稲見に、疑われたことに気を悪くするなと言って気遣う。そして近々大きな取引があることを話すのだった。
球場で接触する稲見と田丸。稲見は潜入捜査の経験のある田丸に話を聞く。潜入捜査といえば西島さん!密度濃い稲見と田丸のシーン、今回のみどころの一つです。
田丸は話す。「相手をだます罪悪感、裏切る罪悪感。続けると神経がマヒして、本当の人生と嘘の人生のどちらを生きてもいいように感じるんだ。そうなったときに、本当の人生に帰りたいと思える大切な何かがあるかどうかだ。深い霧に包まれたときは灯台の光を探すことだ」と。
これは正直、潜入捜査を演じる西島さん、小栗さんにも重なる言葉ですね。演じるという虚構の世界であれだけ厳しい世界を経験した後、皆さんどうやって現実に帰ってきているのでしょうか。タフな世界を想像します。観る側の私達は貴重な仕事を見せてもらっているのですね。
稲見行きつけのバーには松永芳(野崎萌香)の姿が。彼女は最近現れない稲見を気にかけている。マスターは、稲見は松永を大切に思っていると言ってやるのだった。
教会で待つ林の妻・千種(石田ゆり子)。そこに田丸が現れ今月分の金を渡す。ここもみどころの一つです。彼らの固まった関係が動きます。
千種が夫から「もう限界だ」という電話がきたことを話し、動揺した田丸は担当に話を投げてみることを約束する。千種は今さら夫を愛する自信がないと言って、田丸の手に自分の手を重ねる。手を引っ込める田丸。「あなたは林にとって唯一の光なのだから、気を強く持って一緒に乗り切りましょう。」田丸の励ましの言葉に、千種もうなずくのだった。
めちゃくちゃ不安な中、ずっと頼りにしてきた相手に特別な感情抱いてしまう千種の気持ちよくわかりますよね。しかも相手は田丸、西島さんですから!説得力大です。田丸だって以前「帰らないで」と心さらけ出すこともあったのですから尚更ですよね。この落としどころの難しい恋愛感情、今後どうなっていくのでしょうか。まさか心中はないでしょうが…不安です。
麻薬取引に行くことを沢田から告げられた稲見は、コンビニで接触した吉永にそのことを報告する。
その後吉永のもとに、上層部から今夜の仁愛工業逮捕は見送るという連絡が入るが、稲見を守るために特捜班は彼らを追う。
沢田は、あっという間に取引は終わる、その後食事に行こう、と変わらず稲見を気遣う。
後を追っていた特捜班の車は、後から来た車に妨害され、稲見らを見失う。
取引現場に着いた稲見と仁愛工業幹部たち。無事に麻薬と金の確認が終わり、互いのトップが握手をしたその時、二人の男が銃を撃ちながら現れる。よけた稲見以外は全員撃たれてしまう。稲見は犯人たちを殴りつけ、銃を奪って倒す。沢田に駆け寄る稲見。沢田は彼に向かい、「お前も食いたかったな」と言って息を引き取るのだった。ショックを隠し切れない稲見。背負った十字架の重さに耐えられない姿に胸締め付けられます。
そして今回最大のみどころ。稲見と田丸の魂のぶつかり合いです。
稲見は駆け寄る特捜班メンバーに背を向け、銃を持って歩き出す。その稲見の腕を田丸がつかみ、顔をじっと睨みつけ、銃をがっと押さえつける。しばらく睨み合う二人。怒りに興奮していた稲見が途中ふっと正気に返り、息をつく。
田丸が必死でこちら側へ稲見を引っ張り込んだのです。理解者である田丸がそうしてくれたことで稲見もまた現実に帰ることができたのでした。
鍛冶は神谷議員のもとを訪れ、特捜班を囮に使ってまで仁愛をつぶしたかった理由を聞く。
神谷はフィクションと断った上で話し出す。ある大企業が政界とのパイプを作るための裏金を作るために、麻薬の密輸を始め、その仲卸を仁愛に選んで取引していたこと。しかし仁愛は他企業とも麻薬取引を始めたため、芋づる式に悪事がばれるのを恐れた大企業が、今夜仁愛を潰したのだということを。
鍛冶は部下が殺されかけた落とし前はどうしてくれるのだと言って神谷を責めるが、神谷は借りということでいいだろうと言い捨てて去っていく。
鍛冶が外に出ると稲見が待っていた。先ほど出て行った男が黒幕かと問う稲見。
場を変えて鍛冶が稲見と話す。稲見は自分の流した情報で人が死んだことにとても苦しんでいた。薄汚い仕組みに加担したと悔やむ稲見に、鍛冶は「正義感に縛られ不自由になるな、善悪を取り込みしなやかになって、いつか本物の悪を叩けばいい」と話す。しかし稲見は受け入れず、自分が権力に逆らったら殺しますか?と鍛冶に問うのだった。
去って行く稲見をじっと見つめていた鍛冶は、携帯で部下に「例の件すぐ動け、マスコミへのリリースも忘れるな、全責任は俺がとる」と指示を出す。
翌朝、神谷議員が少女買春で逮捕されたというニュースがテレビに流れる。オフィスで見ている特捜班。田丸が稲見の肩をぽんと叩き、吉永が新しい任務について説明を始めるのだった。
やっと胸のすくシーンが最後に出てきてほんの少しだけ救われる思いですね。でも大勢の命が簡単に消されてしまう苦みは決して薄れません。昔のジョニー・デップの映画「フェイク」を思い出しました。潜入捜査中のデップを、任侠の男アル・パチーノは情熱くかわいがるのですが、デップもまた捜査のために裏切り苦しみます。稲見にとっても温かな心根の沢田を利用すること、裏切ることがどれほど苦しいものだったか、どれだけ彼を救いたかったかを思うと胸が痛みますね。田丸が言うように、本当と嘘の境、そして善と悪の境がわからなくなってきます。
鍛冶の複雑な胸の内も、少し見えてきました。サラブレッドはケガしたら処分すればいいと言っていた鍛冶は、実は誰よりサラブレッドを愛しているのですね。これもまた苦しい。自分の本当の夢を彼らに託しているのでしょう。次回からのこの感情の行方もとても気になります。
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今日の「CRISIS」のアクションシーン
公安機動捜査隊特捜班VS教団 pic.twitter.com/1JkRClTigS— にっちゃん (@jin_nitchan) 2017年5月30日
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本作品の配信情報は2018年10月16日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはdTVのホームページもしくはアプリをご確認ください。
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