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明日の約束

明日の約束の原作者は福田ますみ本のネタバレ事件脚本家は古家和尚

更新日:

現代の病ともいえるいじめやモンスターペアレント、毒親。きつい社会問題に正面から向き合った衝撃のドラマ「明日の約束」がスタートしました!

2015年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」以来の、井上真央さんの復帰作であると同時に事務所移籍後の初主演作として大きな注目を浴びています。対してモンスターペアレントの母親役は仲間由紀恵さん。演技派対決も大きなみどころです!

その原作とはどんなものなのでしょうか?早速ひも解いていきたいと思います!

明日の約束の原作とは

モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ殺人事件」教師たちの戦いが原作

ドラマの原作は、福田ますみさんの書いた「モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ殺人事件」教師たちの戦い」という小説です。実際に学校のバレー部で起きた事件を題材としたノンフィクション作品で、実話とは思えないほどサスペンス感あふれる内容となっています。

日本のマスコミの報道姿勢、存在についての問題点についても強く疑念を示す内容です。ほんの一部だけを切り取って世の中に伝えてしまう恐ろしさを教えてくれる衝撃作です。

「モンスターペアレント」の「毒親」ってどういう意味?

この原作のタイトルでもある言葉「モンスターマザー」。一般的には「モンスターペアレント」という言葉が使われています。

「モンスターペアレント」とは、学校や教育委員会に無理な要求をしたり苦情を言い立てたりする保護者のことをいいます。

最初この言葉が使われだした頃は、内容を報道で見ても「そんな親が本当にいるもの?」と疑うことが多かったのですが、今や”本当に(しかもかなりの数で)いる”という事実がはっきり周知されるようになりました。

また本作によく出てくるワード「毒親」。これは、子供を支配して害を与える親のことです。

暴力、虐待、育児放棄だけではなく、精神的な虐待や過干渉も含まれます。母親と娘の確執、母親の息子への過保護を過ぎた過干渉などが近年注目され始めました。「毒母」という言葉も今はすっかりメジャーとなりました。

原作「モンスターマザー長野・丸子実業『いじめ自殺事件』教師たちの闘い」のあらすじ

原作の「モンスターマザー長野・丸子実業『いじめ自殺事件』教師たちの闘い」は2005年長野県で実際に起こった事件を元に作られています。

原作のはじまり

作品の中では「とある事件」というのがあります。

この「とある事件」とは2005年長野県で実際に起こった事件です。

2005年。長野県・丸子実業の高校一年生・高山裕太君。彼は県内強豪のバレー部に入部します。

彼は中学生の頃になにかの原因からしゃがれ声になりました。しかし担任の立花先生もバレー部顧問の上野監督もそのことに配慮し、彼に無理させることはしていませんでした。

彼は母親と弟の三人暮らしでした。

原作の前半・裕太の家出~自殺

2005年5月30日。裕太君は連絡なしに学校を休み、夜に母親から「家出した」との連絡が入ります。

母は、弟のために用意したお金を裕太君がとったのではないかと問い詰めたものの、彼が認めなかったので家を出ていけと言ったのでした。捜索の末、裕太君は市内書店で発見されました。

その後、しばらく裕太君は問題なく登校し、バレー部にも参加していましたが、夏休みを終えて2005年8月30日。裕太君は二度目の家出をします。

なかなかみつからず警察に捜索願いを出すこととなりました。母親は、担任立花の言葉が裕太を追い詰めたのが原因だと言い、裕太はすでに命を絶っていると騒ぎだします。息子がみつからず、捜索に協力してくれるバレー部に対し、チラシを4000枚配れなど命令する母。

9月5日、裕太君は東京上野署で保護されました。

彼はこれをきっかけに不登校になってしまいます。

母親は学校側に謝罪文を要求します。学校が裕太君を交えての話し合いを要求しても拒否。そのまま母の行動はエスカレートし、教育関係者、長野県知事、同級生などに激しい学校批判のメールやFAXをおくりつけるようになります。

やがて裕太君の声をまねしたというバレー部の山崎君への個人攻撃を始めます。息子になりすましてバレー部員たちに山崎君がいじめていたことを認めさせるメールを送りますが、すぐにウソがばれてしまい返事がこなくなります。

母親の異常行動に悩んだ学校は教育委員会、児童相談所と協力して、2005年12月3日、ようやく親子と話し合いをします。母の謝罪要求を飲むことで、裕太君は12月5日から学校に通うことになりました。

しかし12月6日の朝、裕太君は自殺してしまいます。

原作の後半・決着と真相

裕太君の母親は、いじめが原因だといって涙を流してマスコミに主張し、一斉に新聞やテレビで報道されます。

しかし彼の自殺した朝、母親は119番通報する前に、県指導課・犯罪支援センター・毎日新聞などに長文メールを送るという奇行をしていました。

「学校は謝罪せよ。学校の管理下で起きた事件だから責任がある」

校長は記者会見を開きますが、癖で浮かべただけの薄笑いが全国の非難を浴びることとなってしまいます。バレー部も大会出場ができなくなってしまいました。

母親に味方する弁護士が現れます。高見澤昭治氏です。彼は2004年発生したイラク日本人人質事件で、解放された日本人活動家を迎えに行った人です。

2007年1月10日校長を殺人罪で起訴、3月9日には長野県と学校、いじめの加害者を相手に損害賠償を求め訴訟を起こしました。

2007年10月、バレー部と校長は逆に母親を相手取り提訴します。全面的に闘争することに決めたのです。

長野地検は校長に不起訴処分、学校側に責任はないという判決を下します。裕太の自殺は、母が裕太に多大なストレスを与えていたのが原因と認められたのです。訴訟合戦は決着、高見澤弁護士は、東京弁護士会から2012年懲戒処分となりました。

母親は損害賠償の支払いを命じられ、校長からは名誉棄損で賠償金を支払うように言い渡されます。

母親は裕太君に家事をさせ、「死んで」などの罵声を浴びせていました。暴力と暴言が原因で母親には三回の離婚歴がありました。彼女は幼い頃から裕太を虐待していましたが、それでも裕太君はいつも母親に寄り添ってきました。それでも変わらない母に絶望したのかもしれません。

学校との訴訟中に、夫との離婚裁判も行われていました。母親は夫に慰謝料を払うよう命じられています。

裕太君は「家出をした理由」というメモを残しましたが、これは母親に謝罪文を書けと強制されたものではないかと言われています。

裕太君は「お母さんがねたので死にます」という遺書をポケットに残し自殺しました。

これは「お母さんがやだので死にます」とも読めるといわれています。

この地方ではねたを「やだかった」という言葉を使うからです。

原作者・福田ますみさんとはどんな人?

福田ますみさんとはどんな方なのでしょう?

1956年5月5日、横浜生まれ。立教大学社会学部を卒業。
専門誌業界、編集プロダクションに勤められた後、フリーライターになりました。

2007年「でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相」で第6回新潮ドキュメント賞を受賞。
2016年「モンスターマザー長野・丸子実業「いじめ自殺」教師たちの闘い」では、編集者が選ぶ雑誌ジャーナリスト賞・作品賞を受賞。

そのほかにも、「されど我、処刑を望まずー死刑廃止を訴える被害者の兄」「スターリン~家族の肖像」「暗殺国家ロシアー消されたジャーナリストを追うー」などの著作があります。謎の多い国ロシアに関しても数多く書かれています。雑誌では「正論」「新潮45」でお仕事されています。

原作に出て来た、母親の弁護士高見澤の知人のルポライター・鎌田慧氏が、2006年3月に「週刊金曜日」にのせた記事があまりにひどい内容だと、福田さんは語っています。鎌田氏は「子供へのいじめに対する学校の対応が不誠実で、守ろうとした母親が変わり者扱いされて、原因は家庭だというデマを流されている。」と書いていますが、これは学校側を取材せず、高見澤と母親の意見だけを聞いたものでした。

ドラマのストーリーはどんなもの?

ドラマのあらすじ

さてそんな原作に対してドラマの内容はどんなのものなのでしょうか?

井上真央さん演じる主人公・藍沢日向(ひなた)は高校のスクールカウンセラー。日々生徒の心に寄り添って、悩み事に耳を傾けて過ごしています。

彼女自身も、手塚理美さん演じる過干渉な母親・尚子との関係に、深く悩みながら生きてきました。

不登校の男子生徒・吉岡圭吾(遠藤健慎)の家庭を、担任の霧島(及川光博)と訪問する日向。母親・吉岡真紀子(仲間由紀恵)と話をしますが、理解し合えません。ある日失踪した生徒。彼をみつけた日向は、「先生が好きです」と告白されます。

しかし翌日、生徒は自室で自殺してしまいます。

原因を探すうち、彼の抱える深い闇が明らかとなっていきます。いじめ、毒母、非行歴、うまくいかない交友…。

真紀子との対決、尚子の抑圧、恋人との不和など多くの問題を抱えるようになっていく日向。しかし彼女は毅然とそれらに立ち向かっていきます。

恋人・本庄和彦(工藤阿須賀)と結婚することになる日向を母・尚子は祝福できるのか。また日向自身は毒親にならずにいられるのか。それらも、大きなテーマとなっていきます。

ドラマ出演者たちの本作への思いとは

重いテーマを持つ本作品に対して、主要キャストの方々も熱い思いがある様子です!

井上真央さんはこうコメントされています。
「親子の関係をじっくり描かれた作品をやりたかったので嬉しかったと同時に、繊細で難しいテーマを扱う責任を感じました。」

そうですよね。報道によって世論が動くこわさをこの作品は教えてくれていますが、ドラマも同じように世の意見を左右する大きな力がありますものね。

「同じような悩みを抱える方にそっと寄り添える作品にしたいです」
期待してます!!

対決する仲間由紀恵さんはこうコメントされています。

「”高校生の死”という衝撃的な内容に、テーマの重要さを感じています。”子供を育てる”という大役を背負う「お母さん」の孤独、強さを、愛をもって演じていきたいです。」
難しい役どころですが、きっと仲間さんなら演じきって下さることでしょう。こちらも期待大です!

明日の約束 脚本家について

脚本を担当するのは古家和尚さん

本作の脚本を担当されたのは古家和尚(ふるやかずなお)さん。若手ながら、「メイちゃんの執事」や「LIAR GAME」「ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」などの人気作を書かれています。「ガリレオ」ではサブ脚本を担当していました。どんでん返しが素晴らしい作品が多いですね!

「超能力戦隊エスパーズ」で2004年の第17回フジテレビヤングシナリオ大賞。
脚本デビューは2006年「トゥルーラブ」。

フジテレビ制作作品をメインに仕事されています。2015年から日本シナリオ作家協会役員をされています。

原作のある作品をドラマ化するのが得意な上、ミステリーやサスペンス作品にも経験が豊富な脚本家です。ヒューマンミステリーである今回のドラマは、古家さんの得意分野。そんなわけで大きな期待が寄せらています!

原作の生かし方、ドラマとしての見せ方、内容の掘り下げ方など、きっと魅せてくれることでしょう。奥深い内容の原作にどうやって沿っていけるかがみどころとなっていくに違いありません。

脚本家・古家和尚さんの作品

古家和尚さんの主な作品をみていきましょう。

<ドラマ>
2006年 「トゥルーラブ」
2007年「LIAR GAME」
2008年「ハチワンダイバー」
2009年「メイちゃんの執事」
2009年「任侠ヘルパー」
2011年「外交官 黒田康作」
2014年「S-最後の警官ー」
2013年「幽かな彼女」
2015年「ウロボロス~この愛こそ、正義。」
2016年「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」
2016年「スミカスミレ45歳若返った女」
2017年「明日の約束」

<映画>
2015年「Sー最後の警官ー奪還RECOVERY OF OUR FUTURE」

そうそうたる人気作が並びます。視聴率も高くて、古家さんの作品はすべてDVDにされているんです。高く評価されている証拠ですね。コメディからシリアスなものまで、様々なジャンルでヒットをとばすいわば名人、それが古家さんです。

古家さんのドラマファンには尚更たまらなく楽しみなことでしょう!

「明日の約束」への期待感

これまで古家和尚さんの作品の主演は男性がほとんどです。井上真央さん、仲間由紀恵さんという演技派の女優さんたちを、どう光らせてくれるかが大きなみどころです。

ずっしりと重いテーマを持つ原作。ドラマへと作り替えるにはかなりの腕力が必要と思われます。しかし古家さんなら原作を生かした上で、きっと違う味わいを表現してくれるに違いありません。

今回放送枠が、話題作が続く火曜日21時。しかも関西テレビ制作なんです!話題作の脚本がいかに大事かは誰もが知るところ。古家さんへの信頼がみてとれます。

巧みなヒットメーカー・古家さんの脚本に、豪華なキャスト!そして骨太な原作!今回のドラマ「明日の約束」大いに期待できます!!!
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明日の約束ドラマ動画1話
明日の約束ドラマ動画2話
明日の約束ドラマ動画3話

明日の約束ドラマ動画4話
明日の約束ドラマ動画5話
明日の約束ドラマ動画6話

明日の約束ドラマ動画7話
明日の約束ドラマ動画8話
明日の約束ドラマ動画9話

井上真央(藍沢日向)の演技力
仲間由紀恵の演技力

明日の約束キャスト相関図
吉岡圭吾の演技力
増田希美香(山口まゆ)の演技力

明日の約束の主題歌
佐久間由衣(白井香澄)の演技力
吉岡圭吾(遠藤健慎)が死んだ理由を予想してみた

ドラマ『明日の約束』の動画はどこで見れるの?AD

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この他にも
ラブホの上野さん
コードブルー(2018年7月16日まで)
昼顔(2018年7月21日まで)
テラスハウス(2018年2月13日まで)
貴族探偵(2018年4月16日まで)
パパ活(2018年6月25日まで)
人は見た目が100%(2018年4月12日まで)
救命病棟24時シリーズ2(2018年5月31日23時59分)

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tanigawa

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